播州そろばん(株式会社ダイイチ) / Banshu Abacus

・問題点、課題

生産者はいまだに計算道具としてでなく教育道具としてのそろばんの認識が薄かったです。そろばんの珠、ひごなどすべて分業制で1社で完結してできないことにも問題点があり、そろばんに興味がある方が小野市に来ても実際に販売したり、発表したりする場所が当時はありませんでした。

・デザインしたこと

地元で販売する場所のなかったことからワークショップスペースも兼ねた「そろばんビレッジ」を考えました。子どもたちは5色の上下板、中板、ツマを選び、11色の珠の色を自由に選び組み立て世界に1つだけのそろばんを持って帰ることができます。またそろばんの珠の数で時間を表示する掛け時計「そろクロ」、知育玩具としての「サイコロそろばん」などプロダクトからパンフレットなども手がけています。

・ストーリー

株式会社ダイイチは創業100年の歴史ある問屋ですが、需要が減る中、生産量を落とさないため、宮永社長(現会長)自らそろばんの珠を生かしたおもちゃやそろばんの枠に囚われない商品開発していました。昔のような計算道具ではなく、教育道具として再認識し、そろばんがどんなアプローチができるのかを考えていき、「そろクロ」「そろばんビレッジ」ヘと始まっていきます。

・変化したこと(結果)

そろばんを計算道具としてではなく教育道具として再認識しました。「よみ、かき、そろばん」という日本をここまで成長させてきた、そろばんを教育文化ごと世界に発信していくように活動されています。当時は地元から出た息子さんたちも地元に帰郷し会社の経営、職人として携わるようになり、さらに活気を取り戻しつつあります。横のつながりから、そろばんの高い木工技術を生かし、地元のもう一つの産業、刃物の柄の製造も始まろうとしています。


 
 
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